謄写印刷器材店のPR誌から覗いた戦前・戦後史
昭和33年(1958年)

この年は、No.83からNo.90まで8号を発行しました。毎号欠かさずタイプ印刷の話題があり、謄写印刷界が本格的な近代化の過程に入ったことをうかがわせます。

この年7月、長野市で、業界団体と自治体の共催で「軽印刷器材展」が開かれています。謄写印刷業界の催しで「軽印刷」の名が使われた最初期の例と思われます。昭和謄写堂のほか、全国のメーカー、商社27社が出品しましたが、その半数がタイプライターと関連機資材メーカーでした。

昭和謄写堂はこの年が創業30周年にあたり、各種の記念事業を行いました。 その一つは、業界団体とメーカーの協力を得て横浜市で開催した「謄写タイプ印刷技術講習会」です。これも長野市の催しと同様、タイプ印刷の講習会でした。
また、楷書体の名手として知られた友野康夫氏の孔版生活40周年を記念する『孔版楷体書範』(右図版)を発行し、謄写印刷の一つの到達点を示すものとして、高い評価を得ました。
第T部 戦前編
昭和8年〜12年

第U部 戦後編
昭和23年(1948)
昭和24年(1949)
昭和25年(1950)
昭和26年(1951)
昭和27年(1952)
昭和28年(1953)
昭和29年(1954)
昭和30年(1955)
昭和31年(1956)
昭和32年(1957)
昭和33年(1958)
昭和34年(1959)
昭和35年(1960)

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■この年
1月、若乃花(先々代)が横綱に昇進、栃若時代始まる。
2月、日劇でウェスタン・カーニバルが開かれ、ロカビリー・ブーム。
4月、売春防止法の罰則規定施行。
10月、長嶋茂雄がセ・リーグ新人王に。日本シリーズで稲尾和久が活躍。
12月、1万円札発行。
12月、東京タワーが完工。高さ333mは当時世界一。