謄写印刷器材店のPR誌から覗いた戦前・戦後史 株式会社ショーワは、昭和3年(1928)、東京神田三崎町で 「昭和謄写堂」 として開業しました。『昭和堂月報』の創刊は昭和8年9月のことです。 最初の出版物である技術指導書 『美術謄写印刷の実際』 もこの年発行されました。 『昭和堂月報』は、店主幅弓之助の創刊あいさつにあるように、謄写印刷技術の向上を目的としたものですが、PR誌としては異例の有料配布(1部5銭)でした。 編集は主として草間京平、千田規之、竹内三二郎氏があたりました。3氏は大正末から昭和初期に神楽坂の芸術倶楽部アパートに住んだ文学仲間です。この年、幅33歳、草間氏31歳、千田氏31歳、竹内氏28歳でした。 |
第T部 戦前編 昭和 8年(1933) 昭和 9年(1934) 昭和10年(1935) 昭和11年(1936) 昭和12年(1937) 第U部 戦後編 昭和23年〜36年 トップページ ショーワホームページ |
■この年 3月、国際連盟の「満州国」不承認を不満として、日本は国連を脱退 8月、東京で「東京音頭」大流行。翌年にかけ全国に波及 ■前年 5月、5・15事件起こる 7月、謄写版の発明者、初代堀井新治郎氏没 11月、謄写印刷業界最初の業者団体として東京謄写版印刷業組合が結成される |