謄写印刷器材店のPR誌から覗いた戦前・戦後史

昭和10年 (1935年)

当時の代表的商品「昭和版」
の広告。月報No.11に掲載

この年はNo.10からNo.18までの9号を発行しました。 千田氏および昭和堂技術部員による技術記事に加え、ゴシック体の名手として知られた芥川清已氏が力作「ゴシック書体の製版」を連載しました。 また、昭和堂美術部に植本十一氏が新参加しています。

『月報』の看板ライターである草間京平氏は、 このころ都内を転々として所在不明でしたが、 竹内氏に見つけ出されて年末から執筆を再開しました。

大阪では、小泉与吉氏が月刊誌『謄写版』を創刊しました。月報の編集後記に、《同誌は全く自由研究の発表機関で、東京方面では何度か計画されて未だ果し得ないもの》とあります。
第T部 戦前編
昭和 8年(1933)
昭和 9年(1934)
昭和10年(1935)
昭和11年(1936)
昭和12年(1937)

第U部 戦後編
昭和23年〜36年

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■この年
2月、美濃部達吉の天皇機関説が問題となり、国論の右傾化進む
8月、永田軍務局長斬殺事件起こる
9月、第1回芥川賞・直木賞が決定(石川達三『蒼氓』、川口松太郎『鶴八鶴次郎』)