謄写印刷器材店のPR誌から覗いた戦前・戦後史 昭和11年はNo.19からNo.26までの9号を発行しました。草間氏は竹内氏に促されて、エッセイから技術記事までほぼ毎号原稿を発表しています。 No.20に業界の長老(といってもまだ40代)有村博行氏が「製版の機械化」と題する短いエッセイを寄せ、 No.25には幅弓之助が「特殊原紙の諸問題」と題してタイプライター製版の問題を取り上げました。これらは日本橋三越で開催された「独逸印刷芸術展」に刺激されたものらしく、草間氏もこのころタイプライターの研究を始めています。 この年、昭和謄写堂は地方部を設けて通信販売に本腰を入れ、右図のような普及版セット(価格11円)をその一環として開発しました。 |
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■この年 2月、大阪謄写印刷業組合が発足 2月、2・26事件 5月、阿部定事件 8月、ベルリンオリンピックで、前畑秀子ら日本選手が活躍 11月、日独防共協定締結 |