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（株）ショーワ代表取締役
幅 和弘 2004年明けましておめでとうございます。 本年の干支は、甲申（きのえ・さる）でございます。「甲（きのえ）」は、草木の種の固い殻がほころんで発芽する様を表す字だそうです。「申」は、動物の中で進取の気性に富むといわれるサルを意味します。もともとは天に向かって真っ直ぐに伸びると言う意味で、人偏に「申」と書いて、まさに「伸びる」という字になります。甲申（きのえ・さる）の今年は固い木の芽がほころんで新芽が空に向かって伸びる年です。 申年にふさわしく「進取の気性」を持って、身の回りにある「成長の芽を」ぐんぐん伸ばす年にしたいものです。本年もよろしくご贔屓のほど御願い申し上げます。 芽がほころぶといえば僅かに景気回復の兆しが見えて参りましたが、厳しい経済情勢は今年も続くと思われます。特に業界環境はIT普及による生産形態の変化、クライアントによる内製化、ペーパーレス化、メールや携帯での伝達手段の多様化が印刷需要に変化をもたらし、過当競争が価格破壊をもたらしております。 この様な中、2000年度からスタートしたeジャパン計画も進展し、自治体による印刷の電子調達、電子入札も動き出し、官公需への影響も大きく、対応できない印刷業の先行きは厳しいものと思われます。 昨年、私どもではISO9000番認証取得をいたしました。この1月に継続審査を受けることになっております。 一年を振り返ってみますとISOの成果は社員の意識改革に尽きると思います。特に若い社員の、お客様にいかに満足して頂けるか、の追求が顕著になったことです。彼らはお客様の為なら大工、不動産屋、運送屋、清掃業、廃品回収業、パソコンの教育、何でも引き受けます。年がら年中、早朝も夜中も休日も喜んで出て行きます。社内のサービスマン、システム部員、あらゆる部署の仲間やメーカーの若手社員を引き込んでショーワ組を作って対処しています。毎晩のようにお客様に提案するシステムやメンテナンスの勉強を各部署横断的に行っております。 昨年の新年のご挨拶で不況こそ積極的な先行投資が必要だ、時宜を得た設備導入を怠れば競争力が失われ新しい仕事に対応できず、ますます投資する力が弱まり、更に縮小していくマイナススパイラル陥ってしまう、ということを記しましたが、このスパイラルを打破するべく、私どもの提案を採用されたお客様が多く、4色機やCTP、関連設備やODPを納入させて頂きました。ただハードを設置すればすぐに製品が流れ始めるわけではありません。営業の方やプリプレスとの連携、カラーマッチング、プロファイリング、ポストプレスへの流れをお客様と一緒に作り上げていかなければなりません。 お蔭様で、こういったワークフローを通してお客様の信頼を勝ち取り、お客様はもちろんメーカーからもショーワの販売には全面的に協力をする、といわれるようになって参りました。 しかしながら、私たちはこれまでのお客様の信頼におごることなく、これからも謙虚にお客様の声に耳を傾け、顧客満足第一義に徹して参りたいと存じます。 サル年は、不幸が「さる」（サル）、縁起の良い年だそうです。気分も新たに挑戦する年にして参りましょう。よろしくご指導ご鞭撻を御願い申し上げます。 （2004.1.1） ◎コラム目次
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