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PAGE2003が開幕

新春恒例のPAGE展が、東京・池袋のサンシャインシティで本日開幕しました。期間は7日(金)までの3日間です。
いくつか目についたことをレポートしておきます。

展示スペースは例年より縮小されています。目下の経済状況や、大型展示会IGASを今秋にひかえていること、PAGEのコンセプトが「議論する展示会」へと変わりはじめたことなどが重なったためでしょう。
コンファレンスやセミナーは、充実したメニューがそろっています。明日、明後日も興味深いイベントが続くので、チェックしておきたいところです。

メインエントランスに続く展示ホールDでは、きりっ子(印刷システム販売)やCT420Exa(長野日本無線)などの名刺・ハガキ用カッターが、多くのブースで展示されていました。商材の乏しさを指摘する声もありましたが、むしろ、あるトレンドを感じさせます。ITとかEコマースといった掛け声とは別のところで、オンデマンド印刷、バリアブル印刷、データベース出版などのサービスが浸透しつつある現れではないでしょうか。CT420Exaは2月末のSHOWAミニ展でもご覧いただけます。

ホールDでは、Edian Wing NPS(キヤノンシステムソリューションズ)、Founder Megalith(方正)などの新聞組版システムが、機能や使い勝手を向上させていました。速報性、正確性、素材管理・バージョン管理、多メディア対応など、さまざまな課題をかかえる新聞制作は、組版関連技術の中でも最もホットな動きが続いています。明日6日は、ニュース配信用データフォーマットNewsMLの事例報告が、日本電子出版協会、日本新聞協会、XMLコンソーシアムの共催で4時間にわたって予定されています。
新聞組版にかぎらず、デジタルアセット管理(テキスト、画像、在版などの管理)が、印刷業の急務となっています。これらのシステムにはデータベースが不可欠ですが、汎用的なデータベースシステムから入るより、組版システムを充実させていったら、いつのまにかデータベースができたいたという流れのほうが、印刷業にとっては現実的です。ホールDでは、そうしたソリューションも多く提案されていました。

今回展の目玉のひとつであるXMLパブリッシングゾーン(ホールB)には、中小システムベンダーを中心に12社が出展しています。印刷業界ではXMLはまだ啓蒙段階ということもあって、各社のスタッフが初歩的な質問にもていねいに答えていました。
製版機メーカーなどが出展したホールCでは、クレオジャパン、エスコグラフィックス(旧バルコ)が意欲的な展示を行なっています。そのほか、ホールBのキヤノン販売、エプソン、ホールDのMAC OS Xゾーンなど、見どころはすくなくありません。(03.2.5)

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