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こだわりの山の会報『井の頭』 [2] 原紙の将来に不安 文/山田修司 平成1年前後だったでしょうか? 原紙は高知の四国謄写堂に直接注文し取り寄せていましたが、ある日、四国謄写堂の鶴見氏から電話があり、「謄写版の原紙は中止になりました。千代田区の問屋さんへ全部送ってあるので、当方の紹介と申して注文してください」とおっしゃるではありませんか。すぐ飛んでいき、「全部ください」とAプリント縦書きを12箱程買ってきましたが、これからまだまだ原紙が必要なのに、1枚でも無駄にできないと、不安がつのってきました。 平成6年12月の集計では、年間山行本数139本(月平均12本)、会員数465名に達し、ガリ版もさらに忙しくなってきていました。原紙やインクも(セイキの電動輪転機を使用し約1万枚印刷)乏しくなり、私自身も、そろそろワープロに切り替えようと真剣に考えましたが、「手作りの温かいガリ版会報を続けてほしい」という会員の皆さんの声に励まされ、こだわって発行してきました。 平成6年6月に新聞の記事で『ガリ版の100年・シンポジウム』が東京経済大学で開催され、「ガリ版ネットワーク」が誕生し、明石市には安藤信義さんの「ガリ版の灯を守る会」もあり、まだまだ全国にはガリ版で頑張っている人がたくさんいることを知り、心強く思いました。「ガリ版ネットワーク」のおかげで、Aプリント縦書きの四国原紙やセイキの専用インクや修正液なども手に入り、感謝の気持でいっぱいです。これからも器材がある限り、こだわりの会報を続けていきたいと思っています。 こだわりの山の会報『井の頭』 [1] [3] |
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