ワンポイント加飾から始めよう!

こちらの記事でもご紹介したように、『加飾』は最近の印刷機材展におけるキーワードの1つです。7月に開催された国際印刷機材展IGAS2018でも同様で、会場には様々なデジタル加飾機やそのサンプルが展示されていました。

それらの機材やサンプルを見て、加飾に挑戦したくなった方もたくさんいらっしゃると思います。もちろん、いきなり大きな(そして高価な)デジタル加飾機を導入しても良いのですが、まずは『ワンポイント加飾』から始めるのはいかがでしょう?

ワンポイント加飾とは筆者の造語で、例えば、ノベルティグッズに金や銀の箔で社名やロゴマーク、イラストなどを入れるサービスのことです。ワンポイント加飾だと、機材も卓上サイズの小さくて(そして比較的安価で)操作が簡単なものも多くあります。

IGAS2018のショーワブースでも、世界初の半導体レーザー箔転写機「ローランド LD-80」や(針金の代わりに和紙を使う)綴じ機「「トーカイコーポレーション Strings」などのワンポイント加飾機が紹介されていました。

 
Roland
 

「ローランド LD-80」はレーザー光を使うことで、プラスチックやアクリルなど熱に弱い素材への箔の転写が簡単にできるようになり、また小さな文字や細い線もくっきり美しく仕上げることができます。データも、付属のソフトを使うことで初心者でもつくることができます。

ショーワブースでは、黒いスケール(ものさし)に金箔でロゴマークやホームページアドレスを入れるデモを行い、それをノベルティとして配布していました。ローランドブースにも、手帳の表紙に「謹賀新年」の文字を金箔で入れたものなど、様々な文具に加飾したサンプルが展示されていました。
 

Strings
 

トーカイコーポレーション「Strings」は、針金の代わりに和紙製の水引で中綴じや平綴じができる綴じ機です。水引には白・赤・黄・緑・黄緑・紫・ピンクなど様々な色があることから、書類の内容に合わせて色をワンポイントで入れることができ、デザイン性を高められます。また、和紙で綴じられているため、安全で環境に優しいこともアピールできます。

まずは、こうした「ワンポイント加飾」機材を使ってノウハウを蓄積しながら、本格的なデジタル加飾機の導入・活用機会を探ってはいかがでしょうか。
 

ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog