この秋の展示会に見るVRの最新動向

 リモート化・オンライン化が進む中、そのトレンドにあわせたVR(仮想現実)のコンテンツも増えています。例えば、「XR総合展 2021 秋」(2021年10月27日〜29日、幕張メッセ)では、NTT西日本が「みらい水族館 オンライン遠足」というコンテンツを紹介しました。

 これは、2021年3月9日に実施された、大阪の保育園と香川の四国水族館をオンラインでつなぐ取り組みでした。園児は一人ひとりに渡されたタブレットを通して、360度カメラで撮影された水族館のVRコンテンツを楽しみました。

 

 

 音と映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2021」(2021年11月17日〜19日、幕張メッセ)では、NHK放送技術研究所が「空間共有視聴システム」のデモを行っていました。VR技術を使ったこのシステムでは、離れた場所の人と同じ空間で一緒にコンテンツを体験しているように感じることができます。このシステムを通じて離れた場所にいる人同士でインタラクティブにコンテンツを操作できることから、コミュニケーションも活性化されます。

 

 

 Inter BEEと同時開催された「デジタルコンテンツEXPO 2021」では、VRアニメを簡単につくることができるサービスも紹介されていました。D’Arts社(東京・中央区)の「ハッチポットVR」は、脚本を作るようにセリフやト書きを入力すると、AIが入力内容に合わせてVRコンテンツを自動生成するサービスです。

 ブースでは、用意されている複数のキャラクターや部屋の中から自分の好きなものを選んで、行動やセリフを入力して楽しむ、というデモが行われていました。このサービスでは、自分が作ったキャラクターや部屋などを読み込むこともできるとのことでした。またD’Arts社は、作成したVRアニメ番組を配信するサービスも企画しています。

 
Roland
 

 展示会では、フレキシブル有機ELディスプレイを使ったVR用ディスプレイなど、VRコンテンツを没入して楽しめる新しいデバイスも紹介されていました。ウィズコロナでもリモート化・オンライン化は進みそうです。ぜひVRも活用して、コロナにマケズ、売上・利益を伸ばしましょう!
 
 
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog