2021年4月にオンラインで開催された virtual.drupa 2021、ゼロックスやリコー、キヤノンといったトナー機メーカーは出展しませんでした。出展企業においても、富士フイルムはトナー機を展示せず、コニカミノルタ、HP、コダックはdrupa2020が開催されるはずだったタイミングで発表された以下のような機種を紹介していました。新たに発表された機種がなかったこともあり、virtual.drupaではA3サイズ枚葉トナー機はあまり目立ちませんでした:
• コニカミノルタ AccurioPress C14000(毎分140ページ, 4色)
• コニカミノルタ AccurioPress C4080(毎分81ページ, 4色)
• HP Indigo 7K Digital Press(最大印刷速度 毎分160ページ, 最大7色)
• KODAK NEXFINITY Digital Press(毎分140ページ, 最大5色)
注)印刷速度はフルカラー時、A4サイズ
A3サイズ枚葉デジタル印刷機市場においてもインクジェット機は増えています。virtual.drupaでも、以下のような機種が紹介されていました:
• 理想科学工業 VALEZUS T2100(毎分320ページ, 最大解像度 600 x 600dpi)
• 京セラ TASKalfa Pro 15000c(毎分150ページ, 最大解像度 600 x 1200dpi)
キヤノンも2020年、この市場向けに以下のような varioPRINT iXシリーズを発表しました:
• Canon varioPRINT i3200(毎分320ページ)
• Canon varioPRINT i2100(毎分210ページ)
注)最大解像度はともに 1200 x 1200dpi
ところで、virtual.drupa期間終了後の2021年4月26日、コニカミノルタはフルカラートナー機 AccurioPress C7100を5月11日に発売すると発表しました。これは AccurioPress C6100の後継機種で、印刷速度は毎分100ページ、自動品質最適化ユニット IQ-501の新機能である「1to1印刷(バリアブル印刷)の自動検査機能」も利用可能となっています。また、4方断裁や(名刺やカードの)複数カッティング処理、折り目などのインライン処理を実現するインライントリマーシステムにも対応しています。
このように、A3サイズ枚葉デジタル印刷機では高速化・印刷品質向上・後加工まで含めた効率化が進んでいます。コロナ禍を乗り越えて売上・利益の増大を目指すにあたり、こうした最新A3サイズ枚葉トナー機の活用方法を検討するのもオススメです。
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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