広幅UVインクジェット機の画質は、多色化や高解像度化により着々と向上しています。また、UVインクの臭気も低減しています。こうした進化を背景に、展示会で壁紙や衝立といった屋内装飾用印刷物を広幅UVインクジェット機で生産する、という提案が増えています。
例えば、Japan Shop 2018のFFGSブースには、富士フイルムのロール式UVインクジェット機Acuity LED 1600Rによる額装された和風デザインの印刷サンプルが展示されていました(写真1)。Acuity LED 1600Rは2018年2月発売の最大8色機(CYYK、ライトシアン、ライトマゼンダ、ホワイト、クリア)で、最高解像度は1200 x 1200 dpi、推奨最大用紙幅は1.620mmです。
また、2018年4月に発売されたキヤノンのロール式UVインクジェット機Oce Colorado 1640についても、page2018のキヤノンブースでは壁紙などの印刷サンプルが紹介されていました。Colorado 1640は最大解像度1800dpiの4色機(CMYK)で、最大用紙幅は1,625mmです(写真2)。
屋内利用に適したUVインクジェット機用メディア(基材)も増えています。例えば、藤田産業はサイン&ディスプレイショウ2017において、UVインクジェット機で印刷できるキャンバス(綿)・麻風クロス(麻)・和紙風クロス(不織布)・シルバークロス(ポリエステル)などのクロス(布)系メディアをアピールしていました(写真3)。
UVインクジェット機を活用した室内装飾用印刷物を、現在の延長線上にある仕事として捉えることができる商業印刷会社にとって、こうしたトレンドは追い風になります。ぜひ、このチャンスを活かしてください!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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