今回のpageの特徴のひとつに、JANPS(日本新聞製作技術展)が同時開催されたことが挙げられます。JANPSは1972年に第1回が開催された歴史ある展示会で、最先端の新聞製作およびその周辺技術が一堂に集まる、新聞技術分野最大のイベントです。JANPS会場では、データを収集・分析・活用するソリューションなど、様々な新聞社向けソリューションが活用事例も含めて紹介されました。
その中には、たくさんの『ガンガン印刷して稼ぐ』ためのヒントもありました。例えば、フューチャーアーキテクト社(東京都品川区)ブースでの展示の中に、新聞社が提供するニュースサイトやアプリ、新聞社の提携企業のポイントカードなどを通じて収集したデータを管理・分析する次世代メディアプラットフォーム GlyphFeeds がありました。同社は、中国新聞社(広島県広島市)によるこのプラットフォームを活用した地域活性化の取り組み事例などもあわせて紹介していました。
印刷会社は、こうしたプラットフォームと連携した印刷サービスを提供することで、ガンガン印刷して売上・利益を伸ばし、同時に地域活性化にも貢献することができます。この印刷サービスで提供する印刷物として、データ収集もできるQRコード付きチラシ・ポスター・DM、収集したデータを活用したパーソナライズ地域新聞といったパーソナライズ印刷物、などが考えられます。このサービスには、WebサイトやSNSといったデジタルメディアももちろん絡めることもできます
page会場には、こうした印刷サービスを提供するのに不可欠な富士フイルム Form Magic5やポーラ・メソッド社(東京都千代田区)の Quadient Inspire Evolve など、様々なバリアブル組版ソリューションも紹介されていました。
pageでは、AIを活用した最新機材もたくさん展示されていました。モリサワブースでは、画像生成AIを活用したコニカミノルタのデザイン関連業務支援ソリューション TWOCAT のデモが行われていました。
これは、顧客とのデザインについての打ち合わせの際、顧客が期待するイメージや雰囲気などを言葉でインプットすると、複数のイメージ候補が即時に表示されるというソリューションです。このソリューションは営業も使うこともでき、また顧客の期待するイメージをデザイナーにスムーズに伝えられることから、デザイン案件の提案・受注・制作工程を大きく効率化できます。
今回のpageでは、データを活用して効果・成果の高い = 付加価値の高い印刷物を提供したり、AIを通じて作業効率を高めたりできる様々な最新機材も展示されていました。ぜひ、こうした機材も活用しながら、ガンガン印刷して売上・利益を伸ばしましょう!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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