Page2025レビュー(3)『消費者に売れる商材』づくりを支援する機材など

こちらの記事(『推し活』って何?)でも書きましたように、日本人の3人に1人(34.6%)が「『推し』がいる」・「『推し』がいると思う」と考えています。また、2024年の訪日外国人旅行客数は3,687万人と過去最高を記録、その消費額は8兆1,257億円(2024年)と推計されています。

 

page2025会場では、これら注目市場を意識した『消費者に売れる商材』づくりを支援する機材などの提案も多く目に付きました。例えば、FFGSやリコーは特色トナーを活かした様々なサンプルを展示。ミマキやエプソンのブースでは、アクリルグッズなどを生産できるフラットベッドUVインクジェット機の展示・デモが行われていました。

 

キヤノンブースでは、同社のミニフォトプリンターSELPHYランダムフォトアプリを組み合わせたソリューションが提案されていました。これは、スマホやタブレット用のランダムフォトアプリのスタートボタンを押すと、ランダムに写真が1枚選ばれ、選ばれた写真がSELPHYからプリントされるというもの。ブースでは、推しとの交流会で発生する待ち時間での利用に採用された事例などが紹介されていました。

 

 

 

 

消費者向け印刷サービスに適したフルフィルメント機材も数多く紹介されていました。そのひとつが、デュプロブースに展示されていたストレッチフィルム包装機 DW-S20。名刺やグッズ・ノベルティなど様々なものをストレッチフィルムで包装可能な機材で、3秒/個の高速処理で包装作業の効率化や梱包材の省資源化に貢献します。

 

 

 

会場には、実際に消費者向けに販売されている商材も展示されていました。例えば、大入(京都府京都市)は、 経巻や書画の仕立て・修復、レプリカの作成などを行う経師(きょうじ)の技術を使ったノートや手帳、御朱印帳、巻子(かんす)などを紹介。これらは同社がプロデュースする mucura というブランドで開発・販売している製品で、京都にあるmucuraの店舗には多くの外国人観光客が来店・購入しているとのこと。mucuraと一緒に高級感のある和テイストのグッズを開発するのも面白そうです。

 

 

 

 

推し活やインバウンドといった市場では、印刷会社が自社で企画・生産した商材を消費者に直接販売する機会もたくさんあります。ぜひ、こうした市場にも挑戦して、売上・利益を伸ばしましょう!

ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog