日本政府観光局(JNTO)は、今年3月の訪日外客数が3,081,600人で、初めて300万人を突破したことを発表しました。これは、コロナ禍前の2019年同月比で11.6%増となります。観光庁「「旅行・観光消費動向調査 2023年 年間値(確報)」によれば、日本人の国内旅行者数や旅行支出も回復してきています。
page2024では、こうした市場などに向けた新しい商材や印刷サービスの開発に役立つ、様々な機材・サービスも紹介されていました。例えば、今年4月に発売されたエプソン SC-F1050。これは、Tシャツやトートバッグなど布製品に直接印刷できるガーメントプリンターで、奥行き70cmの台に載せられるコンパクトサイズが特徴として挙げられます。
リコーブースでは、ボトルなどの全周にフルカラーでダイレクトプリントできるボトルプリンター NNB35150のデモが行われていました。色数はCMYK+ホワイト+クリアで、溶剤系のインクを採用、印刷後は自然乾燥で定着させます。熱を加えないため、中身に影響を与えないという特徴があります。
このボトルプリンターは、リコーのデジタル印刷機を扱っている部署とは別の部署が担当している製品であることから、印刷会社さま向けの展示会に出展するのは今回が初めてだったそうです。筆者も、このプリンターを見るのは初めてでした。そうしたこともあって、多くの来場者がデモに足を止めていました。
デュプロは、B2デジタルスポットUVコーター DDC-8000 のサンプルを展示していました。担当者によれば、国内で導入されているDDC-8000は、パッケージ用途で使われていることが多いとのことでした。しかもそうした導入企業では、既存の仕事の置き換えに使っているのではなく、他企業と一緒に新しい商品を開発することでDDC-8000を使う仕事をつくり出しているそうです。
理想科学工業 C1(プロトタイプ)は、ベルトコンベアに組み込むことができるフルカラーインクジェット印字ヘッドユニットです。解像度は300dpi(フルカラー)・600dpi(黒のみ)、植物由来の原料を使用した油性顔料インクを採用していて、乾燥機構が不要という特徴があります。様々な素材に印刷することができて、ブースには段ボールや木、コンクリートブロック、素焼き鉢などに印刷したサンプルが展示されていました。
page2024では、印刷会社さまの付加価値向上・競争力向上に役立つ様々な最新の機材や資材、サービスが紹介されていました。自社に合ったものを上手く選定し導入・活用することで、厳しい市場環境にマケズ、売上・利益を伸ばしましょう!
来月(2024年5月)には、世界最大の印刷機材展 drupa2024 がドイツ・デュッセルドルフでスタートします。連日、出展企業各社から事前情報が発表されていて、どんどん開催が待ち遠しくなっています。次回は、drupa2024の注目ポイントをご紹介します。お楽しみに!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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