page2024では、コニカミノルタ AccurioPress C84hc(2023年11月発売)、リコー Pro C9500(2023年8月発売)・Pro C7500(2023年9月発売)といった、最新のフルカラートナー機の展示・デモが行われていました。
コニカミノルタ Accurio Press C84hc (印刷速度 A4 81ページ/分)は、4色機ですが色域の広い高彩度トナー(ハイクロマトナー)が採用されているため、CMYKより広い色域を表すことができます。
同社ブースでは、C84hcとデジタル加飾機 AccurioShine 101 で作成したポストカードのサンプルや、オフセット機やコニカミノルタのUVB2サイズ枚葉インクジェット機 KM-1e などと同じイメージを印刷した、それぞれの画質の特徴を比較できるサンプルなどが展示されていました。
リコー Pro C9500 は、2023年8月に発売されたフラッグシップモデル。4色機で印刷速度 135ページ/分(A4横)、用紙対応力が強化されていて40〜470g/m2(最大厚み 0.6mm)の用紙に対応できます。Pro C7500(最大印刷速度 95ページ/分(A4横))は5色機で、ブースでは5色目を活かしたサンプルが注目を集めていました。
FFGSブースでは、接着機能を持つ新トナー「圧着トナー」(2023年5月発売)を使ったサンプルが展示されていました。圧着トナーは6色機である Revoria Press C1120 向けの資材で、ブースではこのトナーを活用したDMハガキやクーポン券、キャラクターカードのサンプルが紹介されていました。また、B2サイズ枚葉トナー機 Revoria Press GC12500(印刷速度 2,500枚/時, 参考出展)のサンプルも展示されていました。
今回のpageでは、トナー機にインライン接続して機能性を高める「ユニット」もあわせて展示されていました。コニカミノルタ「TU-510」は、断裁、スジ入れ、ミシン目入れなどの加工を専任者を置くことなくできるようになるインライントリマーユニット。
TU-510を活用することで、ワンパスで1枚の用紙から21枚の名刺を作成したり、長尺紙を使った観音折りカタログなどを生産したりできます。また、加工ユニットを入れ替えることで、多様な加工を実現できます。あわせて、断裁した名刺などを次工程とスムーズに連携するための「カード仕上げ大容量排紙トレイ」も参考出展されていました。
リコーブースでは、Pro C9500に品質調整/管理技術を搭載した「IQCT拡張ユニット タイプS15」をインライン接続してデモが行われていました。この拡張ユニットには、印刷物の汚れやスジなどの品質不良や表裏見当を検査する「Image Quality Monitor」と、印刷中の色変動を監視・調整する「カラーホーミング」という2つの機能があります。同社ブースでは、耐水紙やクリアファイルなどの張り付きも低減できる、Proシリーズ用「静電気張付き低減ユニット」も提案されていました。
FFGSブースでは自動パージ機能などが新たに追加されたRevoria Press PC1120 用検査マネジメントシステム、キヤノンブースでは imagePRESS V1000(印刷速度 A4 100枚/分, 2022年6月発売)とインライン接続されたimagePRESS V シリーズ用ユニットが紹介されていました。キヤノンのユニットは、画像位置や諧調の自動補正、印刷品質検査(汚れ、スジ、角折れなど)・可変データ検査・静電気除去という機能があります。
コニカミノルタとキヤノンブースでは、封筒自動フィーダー付きフルカラートナー機のデモが行われていました。コニカミノルタのものは、ショーワ新春フェアでも紹介された機種。キヤノンの imagePRESS V900(印刷速度 A4 90枚/分) 封筒モデルは長形4号〜角形2号までの封筒に対応可能で、最大300枚セットできます。
このように今回のpageでは、最新のフルカラートナー機にインライン接続してその機能性をさらに高めることができる、様々な「ユニット」や「封筒自動フィーダー」といったオプションが紹介されていたのが特徴的でした。次回は、IGASなどでも注目を集めていた「スマートファクトリー」関連の展示をご紹介します。お楽しみに!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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