2023年2月1日〜3日の3日間、印刷メディアビジネスの総合イベントpage2023が開催されました(会場:サンシャインコンベンションセンター(東京・豊島区))主催者発表によれば、総来場者数は17,070人。これは、前回(2022年)の7,672人から2.2倍、コロナ禍直前(2020年)の19,040人と比べて9割の人数です。
Page2023の全体の傾向としては、昨年11月に国際印刷機材展IGAS2022が開催されたこともあって、「ミニIGAS」といった内容でした。ただ、会場の規模がコンパクトになったことで、出展企業のメッセージ/出展ポイントがIGASと比べて明確になりました。
例えば、FFGSブースでは様々な「生産環境の最適化」ソリューションが提案されていました。その一つ、印刷品質管理ソリューション「GA Smile Navi」では、工程全体の品質管理を適切に行うことでオフセット機、トナー機(Revoria Press PC1120(4色, 6色))、インクジェット機(Jet Press 750S)の色を合わせられることを、サンプルも交えて紹介していました。
また、リコーブースでは「インクジェット」、コニカミノルタブースでは「マーケティングDX」、キヤノンブースでは「生産性向上のための機材」が訴求されていました。
会場がコンパクトになったことで、IGASより減った展示もあります。例えば、「スマートファクトリー関連」の展示。ある出展社の方にその理由をお伺いしたところ、「IGASは『未来』を見せる展示ですが、pageは『今』お役に立つ機材などをご紹介する場所なので」と、ご説明いただきました。スマートファクトリーには安定したネットワーク環境が不可欠なのですが、page会場ではそれを確保するのが難しい、という理由もありそうです。
一方、「プリプレス関連」や「インクジェット機」、「印刷会社による展示・印刷会社の事例紹介」など、page2023での方が目につくようになった展示もありました。また、「検査ソリューション」といった、IGAS・page両方の会場で存在感の変わらない展示もありました。
次回は、IGASと比較して「目につくようになった展示」「存在感が変わらない展示」などをご紹介します。
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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