今年のpage会場では、コロナ禍で進む「ペーパーレス化」に対抗できるよう、印刷会社が商材を進化させることができる後加工機も様々なブースで紹介されていました。例えば、デュプロブースでは小ロット向けの洋封筒製袋機 EM-800が展示されました。
これは、デジタル印刷機で印刷したものを型抜きして給紙すると、筋入れ・折り・糊塗布を行って封筒に仕上げる後加工機です。印刷工程が先に来ることから、両面印刷されたものを使った「封筒内面にも印刷された封筒」も製作できます。この製袋機を活用することで、デザイン力や企画力の高い印刷会社が「内面にもこだわった封筒」を提案できるようになります。
なお、EM-800の仕上がりサイズ(フラップを含まない)は、天地 95〜166mm・幅 139〜244mm、主な対応封筒サイズは洋型1〜6号、洋型長3となっています。処理速度は800通/時(A8封筒 トップフラップ折あり)・900通/時(A8封筒 トップフラップ折なし)。
ホリゾンブースでは、「ロータリーダイカットインライン折機システム」が展示されました。これは、型抜き装置・糊付け装置・紙折機をインラインで接続した「紙ファイル作成システム」です。SDGsの取り組みが多くの印刷物発注企業で進む中、プラスチック製クリアファイルに代わる商材として「紙ファイル」への注目が高まっています。このシステムは、SDGsに配慮した商材の開発・提供を目指す印刷会社に貢献します。
トヨテックは、印刷後のメディア表面に抗菌・抗ウイルス水性ニスを塗布できるニスコーター「Water Based Coater 20WB」を提案していました。20WBは、ドイツ製抗菌・抗ウイルス水性ニス「Lock3」に対応。オプションで自動給紙・排紙ユニットを追加して、大量の処理にも対応できます。B2サイズ向けの24インチサイズモデル「24WB」も用意されています。
後加工で商材を進化させることも視野に入れて、コロナ禍にマケズ、売上・利益を伸ばしましょう!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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