2022年11月24日〜28日の5日間、国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展 IGAS 2022が開催されました(会場:東京ビッグサイト)。コロナ禍での開催となった今回の来場者数は33,078人、前回(2018年)の55,863人から約4割減少しました。
今回も様々な最新機材が提案されていましたが、主なテーマのひとつは「スマートファクトリー」でした。ところで、スマートファクトリーとは何でしょう?ブライター・レイターでは、「省力化、省人化、自動化、スキルレス化、働き方改革などを実現する、以下のような機材・仕組みを活用した工場」だと考えています。
• カメラや様々なセンサーなどを装備した高機能な印刷機材
• 印刷工程間・機材間のスムーズな連携/滞留時間削減を実現する仕組み
• 見える化/データ利活用の仕組み
• オペレータの作業負荷を軽減する機材、など
展示された最新の印刷機・加工機の多くには、カメラやスキャナーで印刷結果・加工結果を読み取って検査する画像検査装置が組み込まれていました。ショーワブースで紹介されていたフルカラーデジタル印刷機 コニカミノルタ Accurio Press C4080 にも、自動品質最適化ユニット IQ-501 が搭載されています。印刷会社はこのユニットを使うことで、印刷前の色調・温度調整や製品の検品作業などを自動化できます。
協働ロボットやAGV(自動搬送車)が機材間・工程間をスムーズに繋ぐデモも、多くのブースで見られました。デモでは、協働ロボットとAGVが適切なタイミングで連携して動くことで、仕掛品が工程間で滞留する時間を削減できることも示されました。
ホリゾンブース内に設置されたワークフローゾーンでは、ホリゾンの製本ワークフローシステム iCE LiNKとデジタル印刷機メーカーなど7社のワークフローが展示されました。このゾーンでは、機材の稼働状況やジョブの進捗状況などが印刷工程の上流から加工まで、すでに「見える化」できることが確認できました。
会場では、オペレータの作業負荷を軽減するスマートな機材も見受けられました。富士フイルムブースでは、印刷用紙捌き作業の省人化する印刷用紙ハンドリングロボットシステムが紹介されました。ブースでは、B2サイズ用紙を梱包したワンプをロボットがカッターで開けて上下面のクズを処理した後、用紙を把持して風を入れて捌くデモが行われました。
ぜひ、こうした機材・仕組みを活用して工場のスマート化を進め、厳しい市場環境にマケズ、売上・利益を伸ばしましょう!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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