drupa2024レビュー!. . . (6)drupa2024で見えた印刷会社の新しいサービス機会

ここまで、5回にわたってdrupa2024の注目展示内容を紹介してきました。では、こうした最新の機材や資材、ソリューションなどの展示/提案内容を、印刷会社はどんなサービスに落とし込んで売上・利益を伸ばせば良いのでしょうか。

 

例えば、「サステナビリティ向上支援サービス」。今回のdrupaから、サステナビリティは世界的に大きく注目されているトピックですが、印刷会社・顧客企業ともにそれについて必ずしも十分な知見を持っていないことが分かりました。これは、今からサステナビリティについての理解を深め、知見を蓄積し、それらを提供できれば、印刷会社は顧客と一緒に大きく成長できることを示しています。

 

また、「自動化・効率化支援サービス」に落とし込むことで、顧客と一緒に成長することもできます。印刷会社ではこれまで、生産現場に加えて、(発送や在庫管理など)ロジスティクスや営業、マーケティング、(経理・総務など)管理部門などの自動化・効率化も進めています。また、drupaだけでなくIGASやpageなどの印刷機材展でも、印刷機材メーカーや販売会社といったパートナー企業は、自動化・効率化の様々なソリューションやヒントを提案してきました。

 

もちろん、顧客企業も人手不足やコスト増加などを背景に、自動化・効率化に取り組んでいます。自社とパートナー企業などの知見を組み合わせて提供することで、印刷会社は顧客企業のさらなる自動化・効率化に貢献できるようになります。

 

ところで、上記2つのサービスには、以下のような『共通点』があります:

 

* 顧客に提供するのは、効果・成果。(印刷物は、より大きな効果・成果を実現するための重要な手段)

* 自社で蓄積した知見を顧客に提供する。

  • 顧客と一緒に成長する、など

 

上記2つ以外にも、drupaでの展示内容を参考に、様々な新しい印刷サービスを考えることができます。その競争力を高めるため、ぜひこれらの『共通点』を意識しながら、新サービスを企画・提供しましょう!そして、厳しい市場環境にマケズ、売上・利益を伸ばしましょう!!

 

ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog