Page2018では、B2枚葉インクジェット機のサンプルとして「実際に販売されている大型の豪華写真集」が展示されていたのが印象的でした。
例えば、コニカミノルタブースでは、日本写真印刷コミュニケーションズ(京都・京都市)が導入したAccurioJet KM-1で印刷された写真集「運慶大全」(小学館)が紹介されていました。これは仏師運慶による全仏像を網羅した作品集で、判型B4判(見開きB3判サイズ)、ページ数392ページ、定価6万円(税別)という豪華なものです。
また、FFGSブースでは富士フイルム Jet Press 720Sで印刷された限定500部の写真集が展示されていました。この写真集も、天・地・前小口に「三方銀加工」された豪華なものです。
これらの作品集は、B2枚葉インクジェット機の「小ロット対応性」や(色域の広さ・色の安定性といった特徴を活かした)「表現力の高さ」が発注者に評価されて生産に使われました。
ところで、キヤノンブースにはdrupa2016で「Voyager(ボイジャー)」として発表された写真画質プロダクション印刷機(B2枚葉インクジェット機)のサンプルが展示されていました。Voyagerは7色機で、(KM-1やJet Press 720とは異なる)ブランケットにイメージを形成した後に紙へ転写(印刷)する方式が採用されています。ただ、page2018時点では発売開始時期は未定とのことでした。
このようにインクジェット機、特にハイエンドのインクジェット機の表現力は高まっています。ぜひ、B2枚葉インクジェット機の表現力の高さを活かした印刷サービスにも取り組んでください!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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