コロナ禍においても、デジタルマーケティングは進化しました。その方向性のひとつに「ライブ感の重視」があります。Japan マーケティング Week 夏 2022(2022年7月6日〜8日、東京ビッグサイト)会場でも、ライブ感を重視した様々なデジタルマーケティングサービスが提案されていました。
例えば、ライバー(ライブ配信を行っている人々)を活用したデジタルマーケティングサービス。KIRINZ(キリンジ、東京都渋谷区)は、「コンテスト型ライブ配信パッケージプラン」を提案していました。
このプランは、例えば、まず約10人のライバーに訴求したい商品やサービスを配信中に紹介してもらい、その中で効果が高かった(反応が良かった)ライバーに再度紹介してもらったり、その紹介部分を抜き出して配信したりする、といったものです。この抜き出した静止画や動画は、クライアントのサイトなどで自由に使うことができます。同社は、ライバーのキャスティングを含む企画の立案から動画の編集、独自ネットワークを活用したPR拡散などを担当します。
KIRINZの会場ブースでは、KIRINZ所属のライバー2名が実演配信を行っていました。また、実際に商品などを持ち込めば、その場でライバーによる商品PRを試すこともできたそうです。
ライブ配信中に視聴者が商品をリアルタイムで購入できる「ライブコマース」もありました。アートリー(愛知県名古屋市)は、今年(2022年)10月10日に比叡山延暦寺で開催されるライブコマースを紹介しました。これは、日本のアパレルブランド「VEDUTA(ヴェデュータ)」のファッションショーをライブ配信し、ショーでモデルが着用する服などがライブコマースの対象商品になるというものです。
ファッションショー当日には、伝統工芸品のライブコマースもあります。その際には、同時通訳による音声ガイド機能をつけて、海外からの視聴・購入も見込んでいます。
こうしたライブ感を重視するデジタルマーケティングでは、現在取り組みが進む「Webサイト x DMなどの印刷物」といった印刷サービスでは対応しきれない部分が出てきそうです。これは、印刷会社にとって新しいチャンスです。
ぜひ、デジタルマーケティングが進化する中で生じる新しい印刷サービス機会を獲得して、厳しい市場環境にマケズ、売上・利益を伸ばしましょう!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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