進む「印刷サービスのDX」

 DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉は印刷業界でも頻繁に使われるようになり、実際にDXに取り組む印刷会社も増えています。

 創業100年の老舗印刷会社 博進堂(新潟県新潟市)は、プロと写真ビジネスのための展示会&セミナー PHOTONEXT2022(会期:2022年6月7日・8日、会場:パシフィコ横浜)において、今年(2022年)9月提供開始の新プラットフォーム「あるばむステーション」を発表しました。これは、同社のコアサービスである卒業・卒園アルバムサービスのDX実現を促進するものです。

 
Roland
 

 「あるばむステーション」は、オンラインで編集や校正、進捗管理などができるプラットフォームで、博進堂が自社で開発・提供しています。ブラウザーから使えるため、ネット環境があればいつでもどこからでもPCやタブレット、スマートフォンなどでアクセスできます。このプラットフォームを使うことで、アルバム制作のペーパーレス化・リモート化・進捗管理の見える化などが実現されて、作業効率は大きく向上されます。

 また、「あるばむステーション」は直感的に使える分かり易いインターフェイスを持つため、生徒・学生が授業の一環などで自分たちでアルバムの一部をつくることもできます。保護者やたくさんの先生を制作に巻き込むこともできます。こうした取り組みを通じて、関係者全員にとってのアルバムの価値を高めることができます。

 
Roland
 

 学校や写真館には、このプラットフォームを使うことによる追加料金は発生しません。博進堂は「あるばむステーション」の開発・運用費用を卒業・卒園アルバムの料金の中で回収しつつ、これを武器に過度な価格競争から脱却することを目指しています。加えて、今後このプラットフォーム上で写真や(写真付きマグカップなど)フォトグッズなども販売して、さらなる売上・利益の積み増しも計画しています。

 博進堂は「あるばむステーション」を開発・提供することで、コアサービスの競争力や価値を高めて売上・利益を増大させるという、DX実現に向けて大きく踏み出しました。ぜひ、皆さんもDXの取り組みを通じて、物価上昇にマケズ、売上・利益を伸ばしましょう!

 
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog