ラクスルは2020年7月期第3四半期決算説明会資料(2020年6月11日発表)の中で、同社印刷事業(TVCMサービスを除く)週次売上高対前年比の推移(2月2日週〜5月31日週)を示しました。
それによれば、2月23日週から前年を下回るようになり、4月には前年の75%程度で推移しました。しかし、5月24日週には再び前年を上回るようになりました。これらのデータを見ると、ラクスルの印刷事業は底を打ったようです(なお、4/26週・5/3週は、前年改元にかかわる10連休があったことからトレンドが異なるため、データは公表されていません)。
また、2020年7月期(2019年8月1日〜2020年7月31日)の売上高予想(208億円〜212億円)は前回公表値(3月12日, 220億円〜230億円)から5.5%〜7.8%下方修正されました。それでも、前年(172億円)と比べて20%程度の増加を見込んでいます。
プリントネットは「2020年6月 月次売上高について」という資料において、2019年11月〜2020年6月の月次売上高の推移を示しました(2020年7月11日発表)。この資料によれば、2月までは売上高は前年を上回っていましたが、3月以降は下回っています。4月以降マイナス幅は減少していますが、6月時点でまだ底を打っていません。
6月12日には、2020年10月期(2019年11月1日〜2020年10月31日)通期業績予想を「未定」と発表しました。プリントネットによれば、「回復傾向ではあるものの、印刷市場回復の見通しが立っていないことから、今後の売上高を見積もることは困難な状況」であるためです。
2020年8月10日現在、国内の新型コロナ感染者数は増加傾向にあります。こうした状況の中、印刷通販会社の売上高はどのように推移するのでしょうか。引き続き、追っていきたいと思います。
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog