2022年10月12日〜14日の3日間、国際総合包装展 TOKYO PACK 2022が東京ビッグサイトで開催されました。
出展社数は406社と、前回(2021年2月)の267社から約1.5倍に増えましたが、コロナ禍前(2018年)の700社と比較すると約6割に留まっています。来場者数は53,466人で、前回(18,836人)の約2.7倍と大きく増えました。コロナ禍前(62,488人)には届きませんでしたが、その86%まで回復しています。
TOKYO PACK 2022 にdrupa風のニックネームを付けると、「サステナビリティ TOKYO PACK」になると思われます。会場では、二酸化炭素排出量削減などサステナビリティ(持続可能性)を高める様々な提案が行われていたからです。
そのひとつに「紙化」があります。紙化は、脱プラの流れを背景にした、プラスチック製品を「紙製品」で代替する取り組みのことです。こちらの記事ではアメニティグッズやノベルティの「紙化」のトレンドをご紹介しましたが、TOKYO PACK 2022では、パッケージの分野でも「紙化」が進んでいることが示されました。
例えば、王子製紙などを含む王子グループのブースでは、お菓子向けピロー包装やカミソリ向け吊り下げ袋、衣料品むけスタンディング袋など、紙化の事例が紹介されていました。吉田印刷所(新潟県五泉市)が提案した「グラスパック」は、半透明で中身が透けて見えるグラシン紙を使用した、プラスチック製の袋を代替するものです。
他にも、紙製パレット(エコボード)やパルプモールド(大石産業)、紙製緩衝材(ネクサスエアー)など、物流に関わる資材の紙化提案も数多く見られました。
このようにパッケージの分野でも紙化が着々と進んでいます。ぜひ、これまで蓄積してきた印刷・加工の知見を武器に紙化のトレンドを活かし、厳しい市場環境にマケズ、売上・利益を伸ばしましょう!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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