前回記事では、RMGT2020新春ショーで展示されたオフセット印刷用自動搬送ロボットを紹介しました。今回は、page2020で展示・デモが行われたデジタル印刷用協業ロボットソリューションをご紹介します。
キヤノンブースでは、フルカラーデジタル印刷機とのニアライン連携を想定した「協業ロボットアーム連動 自動無線綴じライン(ホリゾン社製)」が設置され、デモが行われました。この製本ラインは、HOF-400(給紙装置)・UR5(ロボットアーム)・BQ270V(製本機)・ベルトコンベア・HT-300(三方断裁機)などで構成されています。
印刷物(本文、表紙)をセットするとブックブロックが自動的に作られ、それをロボットアームが製本機に投入、製本後はベルトコンベアで断裁機に投入されます。一連の作業は、キヤノンProduction Print Flow Manager(統合ジョブ管理システム)で管理・制御されていました。
デュプロは、カッタークリーサー・ロボットアーム・帯掛機を組み合わせた協業ロボット活用ソリューションを展示しました。ブースでは、「カッタークリーサー(DC-516)でカットした名刺をベルトコンベア上に100枚ずつ積み上げ、それをロボットアームのところまで搬送、100枚の名刺の束をロボットアームが一度に持ち上げて帯掛けする」というデモが行われました。また、ロボットプログラミングのトレーニングやロボットのリアルタイム遠隔監視など、このソリューションの導入・活用を促進するサポートサービスもあわせて紹介しました。
オンデマンド印刷の生産ラインに適した協業ロボットの研究・開発・提供も進んでいます。印刷工場のスマート化を進めている皆さん、こうした協業ロボットの導入・活用もぜひご検討ください!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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