024年2月8日(木)・9日(金)の2日間、ショーワ新春フェアが4年ぶりに開催されました(会場:ショーワ本社1階ショールーム・4階特設会場)。会場では、様々な最新の印刷機材・資材が紹介されました。今回は、そのうちの最新デジタル印刷機をご紹介します。
1階ショールームには、コニカミノルタのデジタル印刷機 AccrurioPress 専用封筒フィーダー KEV Feeder KM/ KMST が取り付けられた、AccurioPress 4080(フルカラー機、印刷速度:毎分81ページ(A4ヨコ))が展示されていました。このフィーダーは縦通しで、70gsm〜100gsmの角2・角3・長3・洋長3の封筒に対応。積載枚数は角2・200枚、長3・300枚となっていて、省人化や稼働率向上に貢献します。
また、昨年(2023年)9月に発売された最新モノクロデジタル印刷機 AccurioPress 7136のデモも行われていました(印刷速度:毎分136ページ(A4ヨコ))。この機種の特徴のひとつに「かんたん設定機能」があります。
この機能を使うことで、例えば、用紙の波打ちやカール、印刷による汚れなどのトラブルがあった時に、メーカや販売店のスタッフを呼ぶことなく、担当者が自分で調整・改善できるようになります。こうした機能もは、デジタル印刷機の稼働率向上に大いに役立ちます。
4階特設会場では、FFGSがフルカラー機 ApeosPro C810(印刷速度:毎分81ページ(A4))の実機や Revoria Press PC1120 による偽造防止・不正コピー防止が施された印刷サンプルを展示していました。また、PC1120用の圧着トナーや検査マネジメントシステムもパネルで紹介していました。
圧着トナーは接着機能を持つ特殊トナーで、6色機(CMYK + 特殊トナー 2)である Revoria Press PC1120の特殊トナーのひとつとして使うことができます。検査マネジメントシステムは、
高精度のセンサー技術を活用することで印刷しながら自動で印刷不良を検出するシステムです。
汚れや欠けなどを検出する「検査」と、見当のズレや色の濃度変動を検出する「画質安定性」の2つの機能があります。
リコーは、最新(2023年9月発売)のフルカラーデジタル印刷機 Pro C7500 の展示・デモを行なっていました。印刷速度は毎分95ページ(アップグレードライセンス装着時)、5色機で5色目にはホワイト、クリア、ネオンイエロー、ネオンピンク、インビジブルレッド、ゴールド、シルバーといったスペシャルカラーを選ぶことができます。この機種の特徴として、エンボス紙やクラフト紙といった凹凸紙・粗面紙への対応性が高まっていることなどが挙げられます。
次回は、バリアブル印刷用の最新ソフトウェア・後加工機、カラーマネジメントソリューション、2024年版印刷機材選定ポイントなどをご紹介します。お楽しみに!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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