今回筆者が自主制作漫画誌展示即売会コミティアに行ったのは、令和最初そして東京ビッグサイト青海会場で開催される最初のコミティアだったからというのは言い訳で(笑)、実際にはお目当ての作家さん(石川香織先生)が参加されていたからでした。
石川先生は、集英社が運営する「少年ジャンプ+(プラス)」というWebサービス/アプリで今年4月まで連載されていました。今回のコミティアでは、そのスピンオフ作品(新作)が販売されるということで、いそいそと会場に足を運びました。
ところで、コミケやコミティアなどに行ったことがある方ならご存知かと思いますが、同人誌即売会では開場後1〜2時間が最も混雑しています。販売される冊数に限りのある同人誌を手に入れるため、早めに会場に行く人が多いからです。
筆者も入場直後にまっすぐ石川先生のブースに向かい、無事に買うことができました。石川先生のブースも人気があり、(私が時折見た限りではありますが)常に買う人が訪れていて13時頃には売り切れになっていました
ただ、すべてのサークルが何十冊も販売するわけではありません。前回(コミティア127, 2019年2月17日開催)参加サークルへの販売冊数アンケートによれば、回答数856サークル(参加サークル数 4182, 回収率20.5%)の中には1,000冊以上販売したサークルもあった一方、51%が20冊未満(0冊を含む)でした。
もちろん、即売会では最新号だけでなくバックナンバーも販売されます。また、即売会はコミティアだけではありませんし、「とらのあな」など同人誌に強い書店での委託販売(Web通販を含む)など、同人誌を販売する機会はいろいろあります。
印刷業界としてはできるだけたくさんの同人誌を注文していただいきたいのですが、在庫がサークルの重荷になることは避けたいです。印刷品質や小ロット対応力に加えて「同人誌の印刷部数相談力」なども高めることができれば、印刷会社は同人サークルとの関係をもっと深められるかもしれません。まだまだ印刷会社ができることはありそうです。
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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