Horizon Smart Factory 2024 のニューフォーカスゾーンでは、オフセット印刷工場をスマート化する様々な機材やソリューションが展示されていました。
例えば、工藤鉄工所がRMGTの協力を得て開発したオートパイルシステム。これは、ワンプカットやワンプはがし、紙積みを自動化するシステムです。菊全・A全・菊半・四六半の用紙サイズに対応していて、処理速度は54秒/ 1包み。このシステムで準備された用紙は、AGVなどで印刷機へ搬送することもできます。
印刷された用紙を搬送する、AGV連携紙折機パレタイズシステムも提案されていました。これは、ホリゾンとRMGTが共同で企画したB1サイズの用紙から折丁を作成するシステムです。パレタイズロボットとAMRフォークリフトの連携により、自動化・省人化を実現します。
また、小・中ロット向け無線綴じシステム MiniCABS 、そしてこの製本システムとインライン接続された、棒積み・自動梱包・梱包への印刷・ロボットへのパレタイジングといった一連の作業を行うシステムのデモも行われました。
このシステムは、ホリゾンと理想科学工業が共同企画したもので、梱包への印刷はdrupa2024で理想科学工業が発表したフルカラーインクジェット機 Integlide が使われていました。他にも、ラップ巻きができるパレットストレッチ包装機や協働ロボットによる箱詰めシステムなども展示されました。
ところで、スマートファクトリーの構築・運用にはワークフローソフトが必要不可欠です。こうしたソフトウェアの重要性を示すため、会場入口を入ってすぐの場所にワークフローゾーンが設置されていました。このゾーンでは、以下のようなソフトウェアの連携を通じて、HSF2024会場に設置された機材の稼働状況が見える化されていました:
- ホリゾンのポストプレスマネジメントシステム iCE LiNK
- ワークフローの最適化などを実現する OneVision
- JSPIRITS社の印刷業トータルワークフローシステム PRINT SAPIENS、など
Horizon Smart Factoryでは、スマートファクトリーを実現・実践するための様々なヒントが紹介されていました。工場のスマート化、そして営業部門や顧客、パートナー企業なども含めた全体最適化を実現することで、売上・利益を大きく伸ばしましょう!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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