これを読まれている皆さんの中にも、『推し活』をされている方もいらっしゃるかと思います。あるいは、知人・友人・ご家族に『推し活』をされている方がいらっしゃるかもしれません。『推し活』には明確な定義はありませんが、博報堂が2024年2月に発表した調査レポート「オシノミクスレポート」によれば、日本人の3人に1人(34.6%)が「『推し』がいる」・「『推し』がいると思う」と考えています。
その比率は、男性・女性とも若い年代ほど高く、また女性の方が男性よりも高くなっています。
特に、女性10代(83.3%)・女性20代(59.0%)・男性10代(57.0%)は5割以上となっています。60代は低めではありますが、それでも女性 17.8%(約6人に1人)・男性 14.6% (約7人に1人)と少なくはありません。
では、その『推し活』とは、具体的にどんな活動のことなのでしょうか。博報堂のレポートから、「推し」を追っかけたり「推し」のイベントなどに参加したりといった活動に加えて、グッズを購入したり飾ったりする活動などが多いことが見えてきます。その際、「公式」がキーワードになっていることも分かります:
- 公式のグッズや商品を購入する(7%)
- 公式のSNSアカウントをフォローする(2%)
- 公式のYouTubeアカウントをフォローする(5%)
- 出演しているテレビ番組やラジオを視聴する(0%)
- 部屋に「推し」の関連グッズ・商品を飾る(5%)
- 「推し」をスマホの待ち受けや自分のSNSのアイコンにする(1%)
- 公式ファンクラブに入る(0%)
- 近場で実施するライブ・フェス・リアルイベントに参加する(4%)
もちろん、「二次創作をする/同人誌を作る(4.0%)」、「二次創作を見る/同人誌を買う(10.9%)」、「「推し」のコスプレをする(2.5%)」といった活動も『推し活』に含まれます。しかし、「公式のグッズや商品を購入する(46.7%)」と比べると少なめで、これらが熱心なファンの活動であることも分かります。
次回も、引き続き『推し活』関連市場を深掘りしたいと思います。ブライター・レイターでは、この『推し活』関連市場を2025年注目の市場のひとつだと考えていますから。お楽しみに!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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