消費者庁「令和4年度消費者意識調査」結果(令和5年(2023年)6月13日発表)によれば、費用対効果(コストパフォーマンス、いわゆる『コスパ』)を重視する消費者は全体の45.2%でした。年齢層別に見ると、20歳代・30歳代で65%と最も高くなっています。10歳代後半でも58.3%と40歳代以上を上回っていて、若い世代の方が『コスパ』に敏感であることが分かります。
また、費やした時間に対する(タイムパフォーマンス、いわゆる『タイパ』)を重視する消費者は、
全体では36.3%ですが、こちらも10歳代後半・20歳代は60%以上、30歳代でも50%以上と高くなっています。特に、10歳代後半ではコスパよりも比率が高い結果となりました。
これは消費者としてのアンケート結果ですが、おそらく仕事でも、コスパだけでなくタイパも意識した意思決定をされる20歳代・30歳代の方はかなりいらっしゃると思われます。そして、小ロットの印刷ジョブ(特に商業印刷物)の発注者には、この年代の方も多く含まれていそうです。
ところで、数ヶ月前に東京ビッグサイトの展示会に行った際、展示会に初めて出展されたIT企業の方に、そのブースで使われていたポスターやチラシの発注体験についてお話をお伺いしました。その方によれば、以下のような要望を満たす印刷会社/印刷通販サービスを「ネットで探したのですが、中々見つからずとても苦労しました」とのことでした(ちなみに、その方も20歳代後半くらいでした):
* ネットで注文できる
* ブース設営のタイミングに間に合うよう印刷物を発送するところまでお願いできる
- そのための入稿のタイミングが分かる、など
この印刷物発注者は「印刷物を使うシーン」から逆算して、そのシナリオに合う印刷会社/印刷通販サービスを探されました。筆者の個人的な感覚ではありますが、『逆算』はタイパ重視派の特徴的な考え方のひとつだと思われます。
ぜひ、印刷物の利用シーンから逆算したりすることで、『タイパ』重視派のニーズを満たす印刷サービスを企画・提供し、売上・利益を伸ばしましょう!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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